
先日逗子市の池子遺跡群資料館(米軍池子住宅敷地内にある)を見学してきました。
ここは事前に申し込みをしないと見学できないところです。開館日や時間も限られています。

敷地内は資料館以外撮影NGでした。敷地はとにかく広い!・・これが返還されていないのが現状である。
旧池子弾薬庫跡地は、昭和12(1937)年に旧日本帝国海軍の弾薬庫として接収が始まり、戦後はアメリカ軍提供用地として、一般の立ち入りがきびしく制限されてきたところです。その総面積は約288万㎡(逗子市域約252万㎡、市域全体の14.5%)にもおよびますが、このうち約85万㎡アメリカ軍家族住宅の事業区域となりました。
この建設作業に先立ち、神奈川県立埋蔵文化財センター・財団法人かながわ考古学財団は平成元(1989)年から平成6(1996)年まで、5年7カ月を費やして本格調査を行いました。
調査面積は約11.9万㎡におよび、弥生時代の池子川旧河道をはじめとする多くの遺構や、整理箱で約4000箱という膨大な量の遺物が発見されました。出土遺物は先土器時代から近代までの各時代にわたっており、これまでほとんど不明であった池子の歴史を知るうえで重要な成果をあげることができました。
また、事業区域内で発見されたシロウリガイ類化石についても、専門家グループによって詳細な調査が行われ、古墳境や地質構造、さらには三浦半島が形成された歴史を解明するためのデータが数多く得られました。これらの貴重な資料を市民の共有財産として後世に残し活用していくために、代表的な遺物を中心に展示します。上記赤字はパンフレットより。
資料館へ。シロウリガイ、先土器、縄文、弥生、古墳時代、古代、中世・近世、近代の遺物等が展示されている。


近代。

土器や石器等歴史的価値が高いが、近代の遺物もおもしろい!

金平糖の容器はピストル(リボルバー)形をしている。

手前のインク瓶は壕内で見たことのあるかたち。

東郷さんの陶製人形も。


高雄進水記念の文鎮。

こんな茶碗も。記念品だろうか。

神風号が描かれている。

こちらの茶碗には機関銃を構えた兵が描かれている。

これは池子川から見つかった遺物のようだ。
米軍住宅内の少年達による表採遺物・近代陶器片(ゲート右手、池子川より)と書いてある。

展示室の隣の部屋では土器の修復作業が行われていた。バラバラの土器片を接着する作業である。超難易度の高いパズルだ。根気のいる作業だ。


箱の土器片。これらの土器片を接着していくのだ。



続きます。
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- 2010/07/26(月) 01:03:47|
- お出かけ
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| コメント:2
>ルルル様
情報ありがとうございます。開放されてからまだ訪れていないので行きたいと思っていました。
いずれ探索してみたいと思います。
- 2016/10/07(金) 01:19:51 |
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- 榴弾砲 #-
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