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ふぉーとれす

戦跡探索や日々の出来事などを紹介します。

海軍工廠造兵部(船越)施設解体

前回の記事の詳細が遅くなってしまったのだが書く。
横須賀市の船越地区の旧造兵部の建物が解体されているという情報をyakumoさんからいただき、後日榴弾砲も現場を見に行った。旧造兵部施設の詳細についてはyakumoさんのブログにて紹介されているので参考に。

船越に到着。船越神社側から見る。画像赤丸部分の手前にセメント工場がありその奥に旧造兵部施設が並ぶ。右側に見えているのは景徳寺。
船越神社側より
奥の建物が壊されているのが見える・・
解体中
船越神社には忠魂碑がある。横にある砲弾はコンクリート製。
忠魂碑
景徳寺へ。
景徳寺
お地蔵様。
御地蔵様
ん??
御地蔵様
景徳寺側から解体現場を俯瞰する。あ~・・ついにやられたか・・
左側の旧砲架組立工場はこの時点ではまだ無事であるが右側の旧砲熕工場が解体中となってしまった。
景徳寺側より俯瞰す
1月に同じ場所から撮った写真。
1月撮影
1月撮影
屋根が無くなり、外壁のみの姿に。
惨状
旧砲架組立工場。こちらも近いうちに解体されてしまうのだろう。
旧砲架組立工場
鉄骨。壁の下部は煉瓦である。
鉄骨
ガントリークレーンの上部が見える。
ガントリークレーン
隣の棟、旧製缶工場も壁が壊され解体が開始されている。
旧製缶工場も解体開始
下りて近くに行く。
門
前から見る。解体前あるいは解体中に記録は取られたのだろうか?こうした近代の建物でも解体する際は記録し後に調査報告書に記載するはずだが。
解体中
1月に同じ場所から撮った写真。
1月撮影
1月撮影
守衛所のあった辺り。
守衛所のあった辺り
これは2008年に撮った写真。
2008
頑丈そうな鉄骨。解体するのも大変だろう。
鉄骨
無惨な姿である。
無惨
左側の旧製缶工場も時間の問題。
時間の問題
旧砲塔工場(ガントリークレーン)・・・やはりこれもついに見納めとなってしまうのか・・
市内で唯一残存しているガントリークレーン。貴重な近代遺産なのだ。もはやその存在は風景をつくっている。
かつては汐入や浦賀にもあったが時代とともに姿を消した。
砲塔工場
1月撮影。この時はまだ重機が置かれている。
1月撮影
もう足場が組まれている。
足場
関東自動車跡地に建てられた新しい建物。海自の施設だろう。旧造兵部建物を解体し更地にしてこうした建物を新設するのだろう。比与宇地区と同様に移転集約か。
新設
地下工場の壕口が見える。これも比与宇みたいに閉鎖かも。
壕口
海。赤潮か?
赤潮
各棟。(1月撮影)こちらは現在、民間会社が所有し使用しているためすぐに壊されることはなさそうだ。しかし仮に土地が国有地だとして敷地を会社に貸与している場合、国側から「土地使うことになったから退去してね」となればどうなることか。比与宇地区の倉庫はそれと思われる。
各棟 1月撮影
構内軌道が残る。軌道は埠頭の先まで続いている。ここにも十字交差がある。
見る
工場内
軌道
軌道
軌道
一部、屋根が無い。
旧水雷実験部
無い
なぜかここに潜水艦がいる。ここにいるのは初見だ。
潜水艦
旧海軍軍需部倉庫群(現相模運輸倉庫)を遠望す。
旧海軍軍需部倉庫群
花ごと散った桜。今年あちこちでこれと同じものを見た。
これは鳥(スズメ)の仕業で、蜜を吸うために食いちぎっているらしい。実際、傍にあった桜の木でそれが行われており花がボトボトと散っていたというか落ちていた。環境の変化でこうしたことが起きているようだ。
散った
東芝ライテック敷地内に咲く桜。造兵部当時もこのように咲いていたのだろう。
本部庁舎の窓から眺めてみたいものだ。
櫻と庁舎
櫻
櫻の絨毯
中を覗くと構内にベンチがあるがこれって造兵部当時からのものか?
ベンチ
ここ横須賀船越地区では旧造兵部施設の解体が進められている。(現場を見に行ってからしばらく経過しているのでこの記事で紹介した内容は現状ではありません)
解体はここだけでなく、日吉台の連合艦隊司令部地下壕の宅地側坑口が造成により解体という事態が起きている。しかしこの解体自体は合法的に行われているので止められないというのがまた問題である。このことからも国や行政の戦争遺跡に対する取り組み(保存や調査記録など)が不十分であるということがわかる。法的保護を受けていないものはどんどん失われていく。指定されていなくても極めて貴重でその価値が高い戦跡の存在は確かである。

風景
ガントリークレーン
在りし日。
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  1. 2013/04/20(土) 03:39:13|
  2. 戦跡
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Author:榴弾砲
中学生の頃に戦跡に興味を抱くようになり、おもに三浦半島の戦跡探索を開始して現在に至る。
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■当ブログ掲載情報(戦争遺跡及びその他遺跡・遺構等)は現状と異なる場合があります。また、掲載情報の現場での探索・調査時の事件・事故等について当方は一切の責任を負いかねます。
■遺跡・遺構には危険箇所や進入禁止の場所がありますので十分注意し安全第一、自己責任において行動をお願いします。
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