西浦砲台の左翼観測所(大正10年竣工)は砲台とは別の山に存在している。
5月、藪探索ギリギリの時期ついに未見であった観測所を見ることができた。
OKNさんにご案内いただいた。とてもありがたいですね!後に続き軍道跡を進む。

進んでいると貯水用の桶のような遺構があった。

藪がどんどん濃くなる。

また桶状の遺構があった。

防標石もあった。防ニ三三。

さらに竹藪を掻き分けて進むと
現れた!

竣工から90年が経過しているが良く残っている。
砲台とともに左翼観測所も昭和2年に海軍に移管されている。(横須賀軍港防禦施設)


小階段。左右から上がれる。

窓。

計算室内部。



測遠機室。



測遠機室俯瞰。

円形の測遠機台座。

棚状の構築。他の観測所にも必ずある。

一部、鉄が残る。

砲台長位置への階段。

砲台長位置。
鋼製掩蓋は失われているが当時は付いていた。掩蓋は当初、経費の関係上据付を見合わせたが、東京湾要塞で不要な掩蓋があり、これを利用したらしい。


窓のようなもの。下は計算室。

棚状構築と通信室との連絡用と思われる伝声管を通すための穴。

伝声管用と思われる穴を覗く。下は通信室。

通信室入口。



内部へ。
煉瓦っ!漆喰も塗られている。
壁で仕切り左右の部屋がある。


木材が残っているが状態が良い。


壁下部の損傷箇所。東京湾要塞の砲台でこのような煉瓦の削られたような損傷をよく見かける気がする。

左の部屋。

伝声管用と思われる穴。上は砲台長位置。

外壁の亀裂。関東大震災によるものか。

防標石ニ三一。

周辺の防標石。





こうしてついに見ることができたのであった。ありがとうございました!
- 2011/09/03(土) 19:15:04|
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